【給食】食品残渣についてのご紹介
こんにちは!初めまして。
敬老園サンテール千葉、栄養士の榊です。
今回は給食提供の際、毎食出ている食べ残し等の「食品残渣」についてのお話しをさせていただきます。
サンテール千葉では給食提供の際に出る「食品残渣」を極力減らすことも重要な給食業務の一つと捉えて取り組んでおります。
二酸化炭素の削減から、食品ロス問題、環境問題を他人事と思わず、施設全体で社会に貢献できるよう努めております。
堆肥への変換
通常は一般廃棄物として廃棄されるだけの食品残渣ですが、サンテール千葉の食品残渣は「堆肥」として生まれ変わるために一次発酵物へと変換されます。
こちらの食品残渣発酵分解装置に私たちが出した食品残渣を投入します。
約24時間という時間を経て、微生物の力により一次発酵物になります。
できた一次発酵物は業者が回収するためここでお別れです。
その後、リサイクルセンターにて二次発酵、三次発酵を経て完全な堆肥になります。
リサイクルセンターで作られた堆肥は契約農家などに提供されています。
私たちが食品残渣を出すのはとても簡単ですが、堆肥化されるまでにはなんと約2ヶ月もの時間がかかるそうです。
(食品残渣を投入している様子)
私たちが出した食品残渣を活用することができるこのシステムは、廃棄コストの削減だけではなく、二酸化炭素削減にも繋がります。
また、私たちの「食」に携わる一人一人の意識が変わることで食品ロス問題、環境問題にも取り組む事ができます。
廃棄コストよりもリサイクルコストに力を入れることで、気持ちも良く社会貢献に繋がっていきますね!
食品ロスを減らす取り組み
食品ロスを極力減らすよう工夫や取り組みも私たちの大きな課題の一つです。
サンテール千葉では毎食、一人一人の食べ残しを確認し、残った食材から原因を推測し、味付け・形・硬さの調整を可能な範囲で行っております。食べ残しの多い食材は調理の工夫を凝らし、ご入居者様においしく食べていただくよう努めております。
その結果、食べ残しが何も無い日もあるんですよ!
また、ご入居者様の食卓にはアンケート用紙が設置されており、食事毎に“おいしかった、また食べたい料理”をご記入いただけるようになっており、食事のリクエスト等も受け付けております。
サンテール千葉の給食運営は、委託業者を介さずに独自に直接運営しているため、ご入居者様のご意見をすぐに反映することができます。
そのため、通常給食は週毎に人気献立のみを取り入れて作成をしております。
このような工夫をするだけでご入居者様も私たち職員も無理なく食品ロスを減らすことができるということです!